ちなみに私の周りは「奇跡ではなく偶然」「死後の世界なんてない」
「宗教なんて信じない」という意見がほとんどです。
(家族は別。宗教には入っていませんが信心深い。)
神秘=宗教だけじゃないんだけどなぁ…。
神秘=宗教=新しすぎる科学=真理だと思うんだけどなぁ…。
神秘=作り話=胡散臭いという感じで興味がないのかな??
私はどちらかというと信心深い方ですが、
それでも宗教と聞くとうさん臭く感じますので
不思議な力について考えたことがない人は
そういう意見でも仕方ないのかなぁ。
しかしアインシュタインは
「神を信じない科学者は、科学を信じない宗教家と
同じくらいナンセンスだ」
と言います。
ある科学者の方は
「追求すればするほど、科学では説明ができない部分に出会う」
と言います。
しっかりと科学を研究している人の中には
神秘の力を認めざるを得ないと言う人が多いように思います。
現代の科学ではまだまだわからないことだらけなのに、
神秘を全部「あるわけがない」と切り捨てるのは
非常に短絡的ではないでしょうか。
自分の体内にさえ、謎はたくさんあります。
ましてや簡単に行って帰ってこられない死後のことなんて
わからないことが多くて当然ですよね。
そういう科学を妄信する人って「科学一神教」の
信者とも言えるのでは・・・。
しかもガチの文系だったりする(笑)。
少しそれてしまいましたが、この作品は死後の世界への旅行方法を
科学的に研究・解明していくお話です。
科学と神秘との両側から協力しあって死後の世界の不思議を探求していきます。
自分の宗教観に近い内容なのでワクワクもひとしお・・・(⋈◍>◡<◍)。✧♡
死後の世界へ冒険して詳細な地図を完成させようとか。
死後の世界が物理世界にあるとしたらその座標はどこかとか。
結構途方もないことを言い出してしまう研究チームなのですが
話を追っていくとかなり筋道が立っていて
実現可能のことのように感じられてきます。
あの世があんなところにあるなんて・・・!
あーすごく言いたいです(*´艸`*)
ネタバレになるので我慢しますが。
死後の世界が物理世界、つまりこの世のどこかにあるなんて
仮説でも思いつかなかったので最初は戸惑いました。
でも読み進めると、これが真理なのではないかなぁと
いう気持ちになってきます。
というより、もう信じちゃってる!
関さんの都市伝説レベルで信じちゃってる!!
ただの突拍子もないSFよりも、もっとずっと興味深くて面白いです。
いろんな宗教書や哲学書を研究すると行きつく結論なのかなぁ…。
聖書はもちろん、死者の書、儒教、論語、仏陀の説法、
アステカの神話、ヒンドゥー教、サーミランドの神話、
パスカル、メソポタミアの神話、エジプトの神話、日本の神話・・・。
ほかにもまだまだたくさんの国々の神話や
哲学などが引用されています。
もはや論文の域。
それをちゃんとエンターテイメントとして楽しめる物語に
仕立て上げるのですから、作者の才能のすばらしさにしびれます。
しかも当時34歳だったなんて・・・!
年齢を考えると、どうしてそんなにもたくさんの哲学書を
読むことができ、しかも理解できたのだろうと不思議でなりません。
私なんて聖書や古事記でさえ何度もトライしては
断念してしまったというのに・・・(;^ω^)
もう一回チャレンジしてみようかなぁ。