われらの父の父/ベルナール・ベルウェル
作者名はなぜか「ベルナール・ヴェルヴェール」となっていますが
【蟻】の作者と同じベルナール・ベルウェルさんの作品です。
◆あらすじ◆
古人類学の権威でもあり問題児でもあるアジュミアン教授が
他殺体で発見されるところから始まる。
教授はミッシングリンクを発見し、
不都合のある何者かに隠蔽されたのでは・・・。
この作品で言うところの”ミッシングリンク”とは。
人間は猿から進化したとされるが、
その猿と人間の間の証拠はいまだ見つかっていない。
まだ見つかっていないこの過渡期の痕跡を指している。
アジュミアン教授はなぜ、誰に殺害されたのか。
美女リュクレスと異端の天才・イジドールの
ジャーナリストコンビがその謎を追う。
この作品ではたくさんの説が出てきます。
一般的な「猿から人間へと徐々に進化した」というダーウィンの説や
隕石に付着したウイルスによる突然変異が人間であるとか、
そもそも人間は宇宙人だった説や、
必要を感じて自ら人間へと進化していったという説など。
超文系である私でもわかりやすく説明されていて
大変興味深い内容でした(*・ω・*)
そして殺害されたアジュミアン教授の説は・・・
猿×??のかけ合わせの子孫が人間だ
というトンでも説!!
??はとても意外な動物です。
説明を読むと「そうなのかもー°˖✧(⁰▿⁰)✧˖°」
と思えてきます。
でも翻訳をなさった阪田由美子さんはあとがきで
「99%それはないと思う」とおっしゃってました。
私ってもしかしてすごく単純なのかなぁ?(;´∀`笑
そして冒頭部分に【蟻】でキーとなる書物
「相対的・絶対的知識の辞典」の引用が出てきて
ちょっとニヤリとしました。
蟻やタナトノートと重複するうんちくも出てくるので
一貫性を感じてまた蟻から読みなおしたくなりました。
この作者さんの本は今のところハズレなしで面白いので
図書館でまとめて借りてきてしまいました。
そして面白かった作品は旦那が順番に購入していっています(笑)。
でも彼はなかなか読まなそうなので、
私の読み返しの方が先になる可能性が高いです(´・∀・`)ニヤ
中古本しかない💦
古い本なら文庫を出してくれても良さそうなのですが・・・。
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